へらぶな釣りに初めて挑戦する中高年の方への情報です。
へらぶなは植物性の餌をたべ、背の線が肩の部分から急に高くなっていて全体の感じは不均等な三角形をしている。
うろこは総じて銀白色で美しく、配列も整然としている。
その他の特徴は口が受け口であり、尾びれの先端が鋭角である。
へなぶな釣り | まぶな釣り | 海釣り | |
餌 | 主に植物性 | 雑種(動植物性) | 主に動物性 |
遊泳域 | 主に中層 |
主に底面 | 中層及び底面 |
針の掛かり | こちら合わせ | むこう合わせ | 主にむこう合わせ |
釣り上げ時の引き | 強い | 普通 | 強い |
釣り上げ後の処置 | 放流 | 主に放流 | 主に持ち帰り |
30〜40cmのへらぶなが1日に数匹釣れる。数は少ないが大型のへらでジャミや鯉に邪魔されないのがよい。
へらぶな釣りの釣りは最初は餌を頻繁に打ち込んで魚を集めて魚影を濃くしておいて魚を散らさないようにしながら釣り上げてゆのが特徴である。
一般に釣りは餌に食いつくまでひたすら「待つ」ことから、気の長い人のやることと思われている。特にへらぶなは一所にじっとしていることが多くその印象が深いが、実際には餌を頻繁に打ち込むなどかなり忙しくせわしなく、根気があり短気の人の方が向いていると思っている。
へらぶな釣りの実際は下記のいろいろな魅力にあふれている。
1.餌を撒き、魚を寄せて釣る。「待つ」のではなく、積極的に魚を自らの手で集める釣りであり、そこにいろいろな技術が介在する。
2.首都圏など大都市では管理池にて釣ることもあるが、通常は野山にある池や沼で景色もよく静かで緑の濃いところで過ごすのが理想である。
3.「海釣り」などと異なり、釣りのタイミングは放っておいたら釣れていたという「向こうあわせ」ではなく、タイミングをはずしたら餌を奪われるスリルがある。そこに個々人の工夫の余地が存在する。
4.バス釣りのように疑似餌で餌代がかからないという訳にはいかないが、海釣りのように多額の費用を要することがない。せいぜい1日の釣りで200〜500円程度と安価である。
5.釣り道具も一式30万円余のものも販売されているが、工夫次第で数千円でも始められる。但し、中高年の方は体力を考慮して数万円の投資が望ましい。
なお、このコーナーでは図やイラストの多くを、また内容の一部を下記の書籍から引用した。 へらぶな釣り(関沢潤一郎著、西東社出版)、最新ヘラブナ釣り全科(内山静舟著、廣済堂出版)、ヘラブナ(江藤江船著、東西社出版) |